第七回エックスロン総会の開催(7月26日午後3時)

 今年度のエックスロン会総会が7月26日午後3時より全日空ホテルで、全道から34社が出席して開催された。来賓に三晃金属工業橋本参与北海道支店長、本社技術部の柿島防水部長、千葉北三友会会長、オフザ-バ-に北海道支店職員らも同席した。冒頭、佐藤会長が
「エックスロン会は三晃金属工業と代理店契約を締結した会員で組織しており、今年度は更新期にあたる。新規会員12社を含め54社でスタ-トしたが、一層の品質向上と拡販に努めて頂きたい。エッスロン防水は、未だ改良の余地があり会員の創意工夫と北海道支店技サグループ、本社技術部の三位一体となった技術開発や情報交換に努め信頼される製品確立に努力して頂きたい。また、今年度から発売するサンコ-ソ-ラ-の営業に期待する」と話し橋本参与支店長、千葉北三友会会長が祝辞を述べた。
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     橋本参与支店長       柿島防水部長       千葉北三友会会長

 津島副会長の司会、渡辺議長の下で議案審議となる。事業・決算報告、会計監査、事業計画、会計予算は提案どおり承認となり、役員改選は全員留任で承認された。

新役員

顧 問 橋本参与支店長 会 長 佐藤 博昭 理 事 富樫伊知朗
千葉北三友会長 副会長 津島 冶光 工藤 清司
監 査 大舘 輝夫 宇治 光夫 赤川 政男
熊谷 正義 事務局長 宮崎  馨 渡辺 正博

新規会員12社
 ㈲トラウト、㈲木島板金工業(札幌)、㈲秋谷建築金物製作所、治研工業所、㈱松嶋(旭川)
掛川原産商(北見)、㈲高島板金工業、㈲田中板金工業所、田中建築板金、マルトク建板(帯広)
㈲佐藤板金工業所、㈱ヤマキ小林(函館)

橋本参与支店長の挨拶・・・エックスロン防水の実績は32万㎡を超えた。今年度から本州各支店でも営業が開始される。北海道はホクレンやJR、特に北海道新幹線の大型工事に採用される。確実な施工体制を築く。
千葉北三友会会長の挨拶・・住宅の高気密化や高断熱化が進む中でエックスロン防水の活躍
            の場が広がる。

 

サンコ-ソ-ラ-システム説明会

 今年度よりエックスロン会で発売するサンコ-ソ-ラ-システム説明会が平成24年7月26日に全日空ホテルに於いて行われた。午前11時の開会に全道各地より27社が出席して冒頭、佐藤エックスロン会長が発売までの経過報告の後、三晃金属工業㈱北海道支店営業推進グル-プの菅原課長代理が、アモルファス系太陽光発電は年内で生産休止することから、発売は単結晶段ル-フ26Nに絞って詳細な説明を行う。
屋根上にバネル型の太陽光発電の取付け方法は、電機等の設備業者が鉄板上からボルトや釘で固定しており、漏水や風雪のクレ-ムが生じているが美観上からも問題がある。建物の意匠性を全く無視した屋根上のパネル型太陽光発電やそれを支える鋼材がむき出しのままの状態が長く続くとは思えない。太陽光発電が急速に脚光を浴びているが、メガソ-ラ-のような地面に設置する太陽光電池の開発は進んだが、建物の意匠性に適う製品開発の遅れが屋根上のパネル型太陽光発電の今日の姿と思う。パネル型と違い屋根材一体型太陽光発電は、価格面では遅れをとるが、意匠性に合致したものです。而も、取付けを屋根業者が行うことから雨漏り等のクレ-ムが生じることはない。今後の生産拡大が屋根材一体型太陽光電池の低価格となり、飛躍的に発展をすることと思う。
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単結晶段ル-フ26Nは、横葺一体型のシンプルなラインを活かした住宅の意匠性に合致しており、一枚の働寸法はW275×L2.000㎜で公称最大出力75.0W/枚、1㎡当たり136.4W。横葺鉄板はt0.5㎜のフッ素ガルバリウム鋼板を使用しているので耐久性に優れている。積雪荷重に充分に対応ができ、架台式太陽光バネルの設置が出来なかった急勾配屋根に適した製品。都市部の太陽光発電として開発した。
 本州各地では工場屋根に太陽光発電システムを設置している。単なる雨水を防ぐ屋根が、太陽光発電システムの設置場所に見直されている。金属屋根や防水屋根に専用金具で設置するが、シート防水屋根の場合はシートに穴をあけることから防水工事が必要で、融着技術を持つ専門業者が担うことになる。融着技能士は、全国的な専門業者不足から派遣要請が道内業者に舞い込むことも必然で、シートやエックスロン防水、更に金属屋根に太陽光発電システムを設置する業者としてエックスロン会は、全てに対応できる。
アモルファス系太陽電池の生産休止は道内の住宅にとって、大変な痛手となる。太陽光電池メ-カ-は、海外メ-カ-の競争から大量発売が主力で、小規模生産はコスト面から生産中止の方向ときくが、住宅の意匠性からアモルファス系太陽電池が見直されることを期待したい。国内メ-カ-のみならず、海外メ-カ-の中で住宅の意匠性に合致した製品を見出すことも道内の専門屋根業者のエックスロン会の役割とも考えている。

 

エックスロン技術説明会

 総会に併せてエックスロンダブル融着技術説明会を全日空ホテルに於いて、会員30社の参加のもと北海道支店技サグループの前屋氏が説明を行う。冒頭、佐藤会長が「エックスロン防水が誕生して10年経過したが、未だ、改良の余地がある。特に、シ-トがGAF社に移行して高品質の材料となったが、融着技術がこれまで以上に高度な技術を求められることになった。開発者の遠山氏が施工者と技サグループ、本社技術部が三社一体となって品質向上に向けて努力が必要と説いたが、当に、求められる姿かと思う。北海道新幹線の車両基地建設の防水屋根に採用されることになったが、高品質の製品を提供するよう一層の技能研鑽に励んで頂きたい」と挨拶した。
前屋氏からエックスロン防水の基礎的事項の確認後、新製品の説明、融着技術ポイント、新施工要領書の説明のあと質疑応答となる。質疑では、三晃金属工業の施工会員から融着機械の整備や対応の遅れなど活発な意見交換会となった。
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「我々は物づくりの集合体と考えているが、物売りの人も業界の中で多数いる。確かに金属屋根は本資材や副資材まで製品化される時代となり、ともすれば、取付け業の様だがエックスロン防水に限ると日々伸展し個人の力量が試される物づくりと考える。僅か、10年前に開発されたエックスロンダブル融着技術だが、後発メ-カ-二社が追随するまでになった。歓迎することだが、オピニオンリーダ-として一層の技能研鑽と技術開発が求められる」
 60年前に三晃金属工業が開発した竪平長尺葺きの拡販活動の記録があるが、当時、全道の板金業者は見向きもしなかった。僅か、10数社の板金業者が将来の屋根材として採用し5年後に三晃金属工業の協力団体「北三友会」が設立となり全道各地で長尺鉄板葺きが普及した。今や道内で瓦屋根を見かけることはない。北海道の積雪寒冷地の気象条件が鉄板葺きに適していたこととメ-カ-や板金業者が改良改善を加えながら金属屋根の発展に努めたことに他ならない。然し、金属屋根で克服出来ない「すが漏り」問題がある。設計会社が金属屋根の性能を越えた意匠性を追求する余りに「すが漏り」の危険性を感じながら施工していた屋根業界にとって、エックスロン防水は解決の一助となった。また、エックスロン鋼板が30年相当の紫外線照射試験で全く変化しないことも朗報な結果となる。次代の屋根材として伸展していくことに疑う余地はないが、技術に基づいた技能の更なる発展を望みたい。

佐藤

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